SBA CAMPについて
-
人気が高く"狭き門"であることから、アメリカでは"ドリームジョブ"と呼ばれるスポーツビジネス業界。日本にもその波は押し寄せてきており、ここ数年で一気に人気業種のひとつとして注目を集めつつあります。最近では多くの大学において、関連学部や関連学科が新設、また、社会人を対象とした関連セミナーやコースも各地で開催され始めております。
しかし、「ちょっと待った」です。
スポーツビジネスはあたかも特殊な"専門職"であるかのごとく扱われていますが、これは大きな勘違いです。フィールドサイドは確かに専門職ですが、ビジネスサイドでいえば、スポーツビジネスで求められる基本的スキルは、一般的なビジネススキルと本質的になんら変わりありません。これは、球団の事業本部の組織を見た時に、一般企業同様、経営企画、営業、マーケティング、プロモーション、企画、広報、経理、管理・・・など、聞き慣れた部署で構成されていることからも明らかです。
それでは、何が違うのでしょうか。
それは(1)スポーツ特有のビジネス構造(リーグとチームの関係)、(2)権利(ライツ)、(3)メディアの活用、(4)地域・行政との関係、など、スポーツ産業の特殊性からくる外部環境や幅広いステークホルダー、そして権利の設計といった部分がスポーツビジネスの特徴と言えるでしょう。特に、権利については「スポーツビジネスは権利ビジネス」ともいわれるくらい、スポーツビジネスを理解するために不可欠な知識となります。スポーツビジネス業界で仕事をする上で必要とされる基本的スキルは、一般の企業でも必要とされるビジネススキルと同様であること。それに加え、業界特有の外部環境や法律・規制などの市場環境や、複雑なステークホルダーとの関係性を理解し、全体を俯瞰した上で業務を遂行できること。
▲ 閉じる
すなわち、スポーツビジネス業界を目指すために必要な要素とは:
①通常のビジネススキル
②スポーツ業界特有の知識とビジネス環境
ということなのです。
しかしながら、上記の①と②の知見を兼ね備えた人材はまだまだ足りません。
欧米を中心としたスポーツ産業の伸長を受け、日本のスポーツビジネス業界にも「新たな一手」が求められています。そこには人材が必要です。
傾向を裏付けるかの如く、これまで親会社や関連会社からの"出向組"が多かった業界ですが、ここにきて、リーグやチーム、クラブが新卒採用や中途採用を積極的に進めるようになり、大学生や若手社会人にとっても就職・転職先の選択肢となりつつあります。さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、プロスポーツリーグ、チーム・クラブのみならず、スポーツ競技団体、スポーツを取り巻くメディア・代理店、チケッティング会社、マーケティング会社をはじめ、様々な企業において、"× スポーツ"という切り口で、スポーツを活用した企業・商品マーケティングを展開するという潮流もあります。
そこで、SBAでは、本気で将来スポーツ業界で働きたい方から、同業界でのマネジメントを目指す方、またプロスポーツを活用したマーティングを積極的に展開したい方に向けて、SBA代表理事の荒木重雄氏が、国内外の野球、サッカーをはじめとするプロスポーツビジネスの構造から、リーグビジネスやチームビジネスにおけるチケット、スポンサーシップ、放送権、メディア事業など、スポーツ業界特有の知識とビジネス環境について、わかりやすく伝授すると同時に、今後身につけるべき必要なビジネススキルについてのヒントも提供するSBA CAMPを開講することになりました。
SBA CAMPの特徴は、いわゆる教科書的な理論ではなく、すべて実例に基づいた超実践的な内容でお届けする1Dayプログラム。これまでの思考法やおぼろげに理解していた知識に、大きな変化がもたらされるはずです。